男性のAGA(男性型脱毛症)の治療薬として「プロペシア」が注目を集めています。
(プロペシアの効果については本サイト内【効果を検証】プロペシア服用の心得~効果を引き出す実践法~にて詳しくご紹介しています。)
プロペシアも医薬品ですから、気になってくるのが副作用。
命に関わるとまでは行かなくても肝機能障害など、重大な病気を起こす可能性もゼロではありません。
だからこそ、副作用についてちゃんと理解をしてから服用したいですよね。
本記事ではプロペシアの副作用について徹底的に解説していますので、これからプロペシアを考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
副作用1:EDで勃たない!男性機能への深刻な影響
まずメジャーな副作用として、男性としての機能障害があげられます。
男性の性器にまつわる、ちょっと恥ずかしい症状です…。
実はプロペシアの添付文書にも、次のような副作用の可能性がありますよってしっかり書いてあるんですね。
- 精子濃度減少
- 無精子症
- 勃起機能障害(ED)
もしこれが実際に起こったら、男としては大ダメージ!
いざというときに女性の前で大恥をかいちゃいますし、男としての自信もなくなりますよね…。
そもそも、なぜこういった男性特有の症状が出てしまうのでしょうか?
プロペシアは男性ホルモンを弱める!
ここでプロペシアがAGAを改善するメカニズムをさらっとおさらいしておきましょう。
AGAは男性ホルモンが変化した物質、通称「ハゲホルモン」が原因で起こります。
ハゲホルモンが頭皮や毛根の細胞を攻撃し、薄毛を誘発するのです。
(AGAの詳しいメカニズムについては【男性必見】誰でも分かるAGAガイド~原因から治療法まで~をご覧ください。)
プロペシアはこのハゲホルモンの生成を防ぐことでAGAを止めているのです。
で、このハゲホルモン、もともと体内にある男性ホルモンの働きを強化するために作られるものなんですね。
人体にとっては必要な物質なんです。
ハゲホルモンの生成が止まる=男性ホルモンの働きが弱まるってことなんです。
だから精子の質が落ちるといったような、男性の機能が悪化することになるんです。
気になる男性機能障害の発症率は?
プロペシアの添付文書には、発症率はEDが1%未満、精子の質の低下については頻度不明と記載があります。
なんだ、ほとんど発症しないんじゃん!
って安心したら大間違いです。
特に「頻度不明」というのは、言い換えれば「なる人はなる」ということなんです。
可能性が少ないんじゃなくて、ゼロか100か、なんだと心にとめておきましょう。
副作用2:気分がドーンと沈む!一度かかると大変な「うつ」
プロペシアはなんと、うつを発症してしまう可能性もあります。
まずうつの前兆として
- 頭痛やめまいが起こる
- 食欲不振
- 肩こりや背中の痛み
- 手足のしびれ
といった身体面での不調が起こってきます。
その後で
- 常に気だるい感じがする
- やる気がわかない
- 集中力が続かない
- 不安や心配におそわれる
といった精神的な不調が表れてくるケースが多いのです。
また、先ほどの男性機能障害によって男としての自信を失うことで、うつ状態に陥るケースもあります。
「ハゲ治療」と「うつ」という一見無関係な組み合わせ。
一体どうして起こってしまうのでしょうか?
うつの原因も男性ホルモンにあり!
前項の「男性機能への影響」のところでもお伝えしたように、プロペシアは男性ホルモンの働きを弱めることでAGAを治療します。
これこそが、プロペシア服用によるうつの原因なのですね。
えっ!どういうこと!?
実は男性ホルモンが減ると、朝スッキリ目覚められなかったり、体がだるくなったりしやすいんですね。
50歳前後の「更年期」と呼ばれる年齢の男性は、若い人に比べて男性ホルモンが少なく、このような症状に悩まされます。
いわゆる、更年期障害ってやつですね。
更年期障害の症状の改善法って聞いたことありますか?
すばり、男性ホルモンの投与、なんです。
プロペシアを飲むと、まだ若いのに体が更年期になってしまうってことなんです!
AGA対策としてのプロペシアはハゲを改善するという素晴らしい効果を持つ一方で、こうした深刻な問題になる可能性もあるのですね。
副作用3:副作用が止まらない!?服用を止めた後も続く不調
男性機能障害やうつには、誰もなりたくないですよね。
どんな薬にも「副作用が出たら直ちに使用を中止してください」という注意書きがあります。
「じゃあ、プロペシアも副作用が出たらやめればいいじゃん!」
と思うかもしれませんが、実はそんな簡単な話でもないんです。
「止まらない副作用」という副作用
プロペシアの持つ恐ろしい副作用、3つめがプロペシアの服用をやめた後でも副作用が残ってしまう、という症状。
なんとも恐ろしい症状ですね!
これは「ポストフィナステリド症候群」と呼ばれ、プロペシアの主要成分がフィナステリドであることが名前の由来です。
アメリカではポストフィナステリド症候群財団が立ち上げられ、後遺症に関する研究が行われているほどです。
残念ながら、現代の医学ではポストフィナステリド症候群のはっきりとした原因は分かっていません。
現段階で確実なのは
- プロペシアの服用をやめても副作用がとまらない
- 副作用の内容は男性機能障害とうつ状態が多い
ということです。
精神的な思い込みも大きく影響する内容なので、副作用が続いているのかどうか、線引きがとても難しいところです。
ちょっとでも疑問を感じたら、専門医を受診するようにしましょう。
副作用4:「沈黙の臓器」肝臓にかかる負担と恐ろしい障害
プロペシアの副作用のうち、最も恐ろしいのが冒頭でも言った「肝機能障害」です。
お酒を飲んだ時、アルコールは肝臓で分解されますよね?
同じように、プロペシアを飲むと主要成分のフィナステリドが肝臓で代謝され、血液を通して頭部まで運ばれます。
つまり、プロペシアの服用は肝臓に負担を与えることになるのです。
つい見落としがち!な肝臓の異変
プロペシアによる肝機能障害の発症率は極めて低いです。
また、肝臓がんもそうですが、肝臓の異常って自覚症状がないので見過ごすことが多いんですね。
気づいた時には手遅れ…になっている可能性もあります。
ちゃんとしたAGA治療専門クリニックでは、こういった事態に備えるため血液検査を行っています。
肝臓の異常は血液検査の数値で簡単にわかるので、プロペシアを服用するときは必ず行いましょう。
肝機能障害を放置=重病
もし血液検査をしないで肝機能障害になっても気づかず放置しておくと、さらに症状が悪化します。
肝臓の一部が機能しなくなる肝硬変や、最悪の場合肝機能障害につながるケースも。
考えただけでもゾッとしますよね。
肝機能障害にならないためには、肝臓への負担を減らすことが一番。
プロペシアを個人輸入で安くかうと粗悪な薬をつかまされることもしばしばありますから、まずは必ず医師に処方された薬を飲むこと。
そして、先ほども言った血液検査で必要に応じて肝臓の状態をチェックすること。
ぜひ実践しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロペシアはAGA治療に対して一定の効果が期待できる素晴らしい薬です。
しかし、その反面(確率は低いですが)深刻な副作用を引き起こす可能性もあります。
医師の指導の下しっかりとした知識を持ち、処方された薬を正しく服用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。